第2回: COVID-19(意味: 新型コロナウイルス感染症、読み方: コゥビッド ナインティーン)

Abbreviation

新型コロナウィルス感染症ですが、英語ではCOVID-19と言います。
COVID-19は病名(新型コロナウイルスに感染した際の病気の正式名称)であり、ウィルス自身を指す場合は “the new coronavirus” などと言いますので使い分けて下さい。

COVID-19は世界保健機関(WHO)が命名したもので、「コロナ(Corona)」、「ウイルス(Virus)」、「病気(Disease)」という各単語の頭文字と、この病気がWHOに報告された「2019年」の組み合わせでできています。

【例文】
While you are in the office, please remember to practice the COVID-19 safety measures required by our company.
(オフィスに出社の際は、我が社で定められているコロナウィルス感染予防対策の順守をお願いします。)

以降は、蛇足的な話になります。
もしご興味あれば、読んで頂けますと幸いです。

新型コロナウィルス自身は、“the new coronavirus” や “the novel coronavirus”

COVID-19は病名です。
新型コロナウィルスのウィルス自身を指す場合は、以下のように言います。

  • the new coronavirus
  • the novel coronavirus


なお、新型コロナウィルスの正式名称は、SARS-CoV-2です。
COVID-19は新型コロナウイルス感染症の病名ですのでWHOが命名しましたが、その病因ウイルスの名前であるSARS-CoV-2は国際ウイルス分類委員会(ICTV)が命名したものです(https://www.nature.com/articles/s41564-020-0695-z)。

また、コロナウイルスは表面に特徴的な突起があり、その見た目が王冠(ギリシャ語で「corona(コロナ)」)や太陽の光冠(コロナ)のように見えることから、「コロナウィルス」という名前が付けられたそうです。

■コロナウィルス(イメージ)


■太陽(光冠)

■画像提供

COVID-19の命名について

WHOのテドロス事務局長は正式名称発表の際、「地理的な位置や動物、特定の個人や集団を指さず、かつ発音しやすく、病気そのものに関係のある名称にした」と命名の背景・理由を説明しています。

■WHOのツイート


世界保健機関(WHO)は2015年に、新たに発見された病気の名称に地域名を用いないガイドラインを定めており、「病名がいわれのない差別や偏見に結び付くことを防ぐ」という目的・背景があります。実際、新型コロナウィルスは中国・湖北省武漢市を中心に感染が拡大したことから、発生当初は日本でも「武漢肺炎」などと呼ばれていました。

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