breakには「壊す」という意味だけでなく、「悪い知らせなどを人に伝える・打ち明ける」や「報道機関がニュースを報じる」といった意味もあります。ニュース速報を”breaking news”と言うのは、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
なので、”hate to break it to you” で “hate to tell you” や “hate to say it” と同じような意味になります。文字通り、「伝えたくないんだけど、伝えるの嫌なんだけど・・・」というニュアンスで、喜ばれないことを伝える前の枕詞・前振りとしてよく使われます。
和訳は使われるシーンによって様々ですが、ニュアンスはどれも一緒です。
例えば、
- パートナの作った料理に関して、「この料理は苦手なんだよね、、、」と言う時の枕言葉として使うのであれば、”hate to break it to you” は「言いづらいんだけど・・・」という和訳になるでしょうし、
- 採用面談で熱意を持った2名の申し込みがあったが、内1人しか採用予定がなく、1名断らないければならないシーンなどであれば、「がっかりさせて悪いんだけど」や「残念な話で申し訳ないんだけど」といった感じの和訳になるんじゃないかと思います。
- また、飲み会で盛り上がっているところで「もうお開きにしようか」と言わなければならないシーンなんかでは、「場を盛り下げて申し訳ないんだけど」や「水を差して申し訳ないんだけど」といった和約も可能かと思います。
様々なシーンで使われるので和約は色々あるかと思いますが、何れにせよ「伝えたくないんだけど」「伝えるの嫌なんだけど・・・」というニュアンスであることには変わりません。
【例文】
- I hate to break it to you, but Santa Claus isn’t real.
(こんなことは言いたくないんだけど、サンタさんは居ないんだよ。) - I hate to break it to you, but what you are doing isn’t the best way to do it.
(言いずらいんだけど、君がやっていることは最善の方法ではないよ。) - I hate to break it to you, but she’s going out with John.
(残念なニュースで申し訳ないんだけど、彼女はJohnと付き合ってるよ。)
他の言い回し
“I hate to break it to you” と同じような表現に、以下があります。
- I hate to tell you
- I hate to say it
- I hate to be a downer
【例文】
- I hate to tell you the truth like this, but Santa Claus doesn’t exist.
(こんなことは言いたくないんだけど、サンタさんは居ないんだよ。) - I hate to say it, but I really need to get going.
(申し訳ないんだけど、もう出なきゃ。) - I hate to be a downer, but statistics show that about 90% of startups fail.
(水を差すようで悪いんだけど、統計では起業の9割は失敗に終わっているんだよ。)
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