第18回:pros and cons(意味:メリット・デメリット、賛否)

Idiom

“pros”は「賛成の」、”cons”は「反対の」という意味を持ち、”pros and cons”で以下の意味になります。

  1. メリット・デメリット、良い点・悪い点、長所・短所
  2. 賛否

日常生活だけでなく、ビジネスでも非常に良く使われる表現です。
1.は、複数の選択肢があって、どの選択肢を選ぶのが良いか比較検討する際に用います。
特にビジネスでは、提案を行ったり相手を説得する場合に案や選択肢の比較・検討(メリデメ表の作成)は必ずと言って良いほど実施しますので、必須レベルです。

proやconはラテン語を語源とした英単語で、それぞれ以下の意味があります。

  • pro ⇒ 「賛成の」「支持者」「賛成論」「賛成投票」
  • con ⇒ 「反対の」「反対者」「反対論」「反対投票」

賛否を論じる場合、通常複数の観点・ポイントについて論議することが多いので複数形である”pros and cons”を使いますが、1点にフォーカスして話す場合は、”pro and con”でも間違いではありません。

例文

  • The following matrix describes the pros and cons of each product.
    (下記の表に、各製品のメリット・デメリットを記載しています。)
  • We should weigh pros and cons of renting vs buying before diving into a real estate agency.
    (不動産屋に飛び込む前に、買うか・借りるか メリット・デメリットを比較した方が良い。)
    ⇒ weighは「秤にかける」という意味で、pros(メリット)とcons(デメリット)を比較するという表現になります(下記イラストのようなイメージ)。この”weigh pros and cons”という表現は良く使われます。
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類似表現

日本語にも「メリット・デメリット」「良い点・悪い点」「長所・短所」「強み・弱み」「利点・欠点」等の様々な言い方があるのと同様、英語でも色々な類似表現が多数あります。

  • advantages / disadvantages
  • upsides / downsides
  • strengths / weaknesses
  • positive factors / negative factors (factorsではなくaspects等でもOK)
  • benefits / risks
  • opportunities / risks
  • favorable factors / unfavorable factors

但し、状況に応じて、どの表現が適しているかは異なります。
日本語でもそうですが、例えば「家を借りるか買うか」のメリットについて話す場合、「強み」という表現より、「メリット」や「利点」、「良い点」といった表現の方がしっくりきます。これは英語でも同様です。こういうケースでは、「advantages」や「benefits」という表現を使います。

別の例では、例えばビジネスで「新規事業として領域Aと領域Bのどちらに投資すべきか?」といった場合、opportunities / risks などが適しています。

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